IN MY LIFE

魔法少女まどか☆マギカ』って観ました?
僕はようやく観ました。
ずーっと借りては観ず返し、借りては観ず返ししてたんですけど、フロンティアがメンテ入ったんで、しかたなく観ました。
関係ないけど、TSUTAYAって旧作100円にしたんですね。
またドえらい事しましたね。
正気の沙汰じゃないですよ。
先々心配ですけど。



まあ、さておき借りました。
1巻から3巻までかな。
で観たら、まあおもろい。
もうこの先、ワクワクすることなんてないやろなぁ、と思ってた矢先でしたから。
嬉しくなって残りの3巻全部追加で借りて。
フロンティアのメンテ明けてましたけど、それどころじゃなくなってて。
その日のうちに全12話を3セットぐらい観ました。
素晴らしいですよ、ほんと。
DVD買おうかなぁ。



最初はね、ほんと『花の子ルンルン』とか『魔女っ子メグちゃん』とか、昔を懐かしみながら観てました。
したらまあ、見事に落ちましたよ、術中に。
主題歌が変な感じはあったんですけどね、泣いてるし。
3話ぐらいからですかね、あれよあれよというまに・・・
音楽もよかったなぁ。
いやね、これを観るまでは『ファニーゲーム』のこと書こうと思ってたんですよ。
あれもまあ衝撃的でしたけども。
いや、本来は『まどか☆マギカ』のことはグッとこらえてね『ファニーゲーム』のことを書くべきだと思いますよ、立場上は。
でもねー・・・

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魔法少女まどか☆マギカ』(2011)★★★★★

自宅にて。
希望を抱くから絶望する。希望なんて抱かなければ絶望もしない。
でもこの作品は希望は叶う、というところがミソ。
叶うけど、希望と絶望は差し引きゼロなんだ・・・

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ファニーゲーム』(1997)★★★★☆

自宅にて。
CGというものが目覚ましい発展を遂げ、いまや実写と見まがうほどの質感でスクリーンを埋め尽くしている。
そのことが当たり前となった今、
スタントなしでやりきったアクションも、
CGを使ってないと謳う美麗な景色も、
なんの価値もなくなってしまった。
それらのこだわりは、もはや製作者の自己満足でしかない。
あの特撮はどうやって撮ったんだろう、といった興奮も
奇跡の一瞬をどうやってキャメラに収めたんだろう、といったワクワクも
ことごとく葬りさられてしまったのだ。

CGは自由だ。
自由そのものだ。
なんでもできる。
ハリウッド映画を観ていると、もはや表現できないものは存在しないのか、とさえ思う。
それゆえに面白味がない。
いや、かつては面白味を感じていた。
トランスフォーマー』辺りまでは楽しんでたと思う。
しかし、ますます過激に、ますますド迫力に進化していく映像を、こうも矢継ぎ早に持ってこられると、ついには何の感慨も浮かばなくなってしまった。

自由であることは、必ずしも有意義であるとは限らない。
制約の中にこそ、黄金は眠っているものである。

ゲーム機だってそうだ。
ファミコンから30年で驚異的な進歩を遂げた。
それは制約をとっぱらう歩みと言っていい。
ドット絵からHDの高解像度映像に。
スプライトからポリゴンに。
しかし、多くの自由を手に入れた結果、自由に溺れるという顛末を目にすることも少なくなくなった。

制約は、アイデアを生む。
無声映画が、モノクロ映画が、今も変わらず光り輝くのはその証左だ。
できないなら、できないなりの別ルートを探す。
別の手段でゴールを目指す。
その探究心にロマンが宿る。
知性が宿る。

そんなことを思っていた自分が震えた作品がこれ。
作品テーマとは違うところで感心してしまった。
わー真面目に観て損した!と思う箇所もあったが、この監督が取った手段は、おおむね正しい。

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『DRIVE』(2011)★★★☆☆

劇場にて。
無可無不可。

STRAWBERRY FIELDS FOREVER

今になってまともに『金八先生』をみている。第2シーズンだ。
いろいろと興味深い。
教室狭すぎんだろ。
田沢先生いろっぺー!
やっぱ昭和っていいなー。
なんたってホンマモンの昭和やからな。
あとから作られた「昭和」とはワケが違う。
偏差値至上主義へと突き進む中で、成績ではなく生徒の個性を尊重し、これから歩んでいく人生の一助たろうとする金八先生の姿に共感。
あの当時の作り手たちは、今の現状を予想できただろうか。
あるいは、あきれはてるだろうか。



天地明察』がようやく終わった。
終わったはいいが年末まで予定がなく、ぽっかり穴があいてしまった。
「無蝕でございます」
そう言われて嬉しいのは映画の中だけだ。
だれが無職やねんと。
そしてもうひとつの不安。
DCP。
デジタル・シネマ・パッケージの略だそうだ。
天地明察』で嫌というほど聞かされたこの言葉、今後劇場に提供する形がフィルムでなくなり、ハードディスクやテープになる、というものらしい。
これも時代の流れということか。
撮りはフィルムでも、最終的な納品はデジタルになっていくのが主流となるようだ。
地デジ化の移行を想起してもらうと分かりやすいと思う。
指定された日時はないが、ほぼ瞬間的に全国の映画館がDCP上映に切り替わる。
このことがもたらす影響は、はかりしれない。
まず、ネガ編集の仕事がなくなる。
DCP映写機を買えない映画館はつぶれる。
スクリーンに映されるものが、毎秒24枚の写真ではなく、24枚のプログレッシブ映像になる。
特に3番目。
これを、「映画」を根本から覆すような大事件、と言ったら保守的すぎるだろうか。
しかもこの変革、業界外の巨大資本ではなく、映画業界自らが率先して行うというのだ。
ちょっと何言ってるかわからない。
わからないことはないが。
先にも述べたが、フィルム映写は1秒間に24枚の写真を切り替えて投影する。
この写真と写真を切り替える狭間に、視認できるほどではないが「黒」が存在する。
プログレッシブにはそれがない。
視認できないんだからなくてもいいじゃないかとも思うが、実際目の当たりにすると違いは歴然だ。
そして、これは作り手側の問題になるが、DCP上映は所詮デスクトップなのだということ。
AVIDのモニターがフィルムに変わる瞬間を経ないDCPの作業工程では、0号、初号を迎えようと、スクリーンがいかに巨大であろうと、モニターを観させられる感覚がついてまわる。
ひとことで言うと、安っぽいのだ。
ああ、映画だ〜というお得感がない。
もちろん、これらは感覚的な問題だ。
一般のお客さんが違和感を抱くレベルのものではないし、科学的に検証すれば、両者の違いはさほどないのかもしれない。
あくまで、私的モチベーションの問題なのだ。
光と影の国からやってきたフィルム映写が、今大きくその姿を変えようとしている。

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『スペル』(2009)★★★☆☆
自宅にて。
トムとジェリー』顔負けのスラップスティックアクションが拝めたのは感動した。
やはり自分の中でのサム・ライミはこれだ。
死霊のはらわた』なのだ。
しかし、それがCGの産物となると魅力半減。
CGがもたらした功罪は大きい。
ロマンは犠牲になったのだ。

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『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011)★★★☆☆
自宅にて。
インデペンデンス・デイ』のリアル版という印象。
エンタメの常として、敵の正体は絶望的にデカイ。
見た目にも武力的にも、とにかくデカイ。
観客の絶望感を煽るためにそうなってしまうのだろう。
そういう敵をもってくると『スターウォーズ』よろしく、単騎でコアを爆破というお決まりの打開策をもってくるしかなくなる。
しかし、それをリアル路線でやるにはあまりに説得力に乏しい。
やはり、圧倒的不利な局面を特攻精神で打開という話は、リアル路線よりもフィクションを割り切った作りのほうが向いてると思う。
桶狭間ならいざしらず。
フィクションに重力を与えるために、ある種のリアリティは不可欠だが、それは決してドキュメンタリーチックに、ということではないのだ。

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『リトルランボー』(2007)★★★☆☆
自宅にて。
中盤までは傑作の予感に身もだえしたが、思い過ごしだったようだ。
うあああ、もったいねええええ!

Fool On The Hill 2

SFさんが誰かわかりました。まんまイニシャルだったんですね。
聞いた話では、某国民的アニメの脚本を書かれていたとか。
機会があればお話をうかがいたいです。


しかしたかだか広島の商学部のくせして(※訂正:人文学部もありました!)S大学は、こういう業界に結構な人材を輩出してることになりますね。わからんもんです。大学で習ったことは何の役にもたってないのに。
いなげなことになっとるのぉ


まあ、確たる指標をもって大学に通っていた人が何人いたかはわかりませんが、少なくとも何かをやりたくてあそこに通ってた人を僕は知りません。

とりあえず大学に行こう。

これが大きな間違いだと、あの時は気づけませんでした。
何になりたいか、大学に行ってから考える。
これ、順番がおもいっきり逆ですよね。
下手すると、就職してから何になりたいか考えたりしてる。
いままで何しとったんや!と言われても不思議ではありません。


日本は「大学行かないと選択権もらえない」みたいなとこありますから、とりあえず選択権もらうために大学行こう、何になりたいかは選択権もらってから考えよう、ということになってますよね。キャンパスライフ、エンジョイしたいもん!で行ってる。

そうなると、高校卒業するまでの18年間は、選択権もらうためのテスト解答暗記期間ということになります。
なんという無駄な時間の使い方でしょう。


そんなシステムでも、結構な人材が育ってきてることが逆に驚きです。
スポーツ系の選手はね、クラブ活動とかで早いうちから幸福な出会いを掴めていれば、能力を活かす進路も将来設計も、立てやすいです。
でも、そうじゃない8割だか9割の「とりあえず」なひとたちは、非常にもったいない時間の使い方を強いられてる、と言ってもいいんじゃないでしょうかね。


このシステムが出来た当初はどうだったんでしょうね。もっと機能してたのかしら。ホンマ、ようこんなんで経済成長トップまで上り詰めたなぁと思います。終戦時点で下位ランクだった国がワールドカップ優勝したようなもんですよ。
ううむ。


でもね、やっぱり優勝なんてしなくていいから、しっかりとコーチングしてほしいと思いますね。
義務教育は小学校まで。
それで十分でしょう。
そっから先は、なりたいもの探し。
専門的キッザニアみたいなとこ作って、そこで探すもよし。
なりたいものが見つかったら、より専門的に学べるとこに行くもよし。
もちろん、いきなり社会に飛び込んでってもOK。
そんで12歳で成人にしましょう。
少年法もそこまで。
今の日本はとかく手取り足取りすぎます。
いいと思いますけどね。

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聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011)★★★☆☆
劇場にて。
大人たちが、責任放棄からではなく「国の未来は若者たちのもの」という信念に生きていたことに感銘を受けた。これが大人だ。真の大人だ。
作品としては、ともすれば浪花節に振りがちなこのジャンルを、距離感を保ち、客観的に描いたことは立派だと思う。
役者さんたちが坊主頭で臨んでいるのも素晴らしい。
CGも素晴らしい。
惜しむらくは、臨場感の欠如。
司令長官の話だから会議室がメイン舞台なのは仕方ないが、そこが戦場の最中の会議室に見えない。とても安全なセットでやっている舞台劇のように感じる。その舞台に、戦闘シーンが挿絵のように挿入される。ゲームでいうところのチャプター間のムービーのような。狙いなのかもしれないが。
大衆のリアクションが居酒屋でまとめられたのも、物語を矮小にしている気がした。

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『哀しき獣(THE YELLOW SEA)』(2011)★★★☆☆
劇場にて。
正直、観ることに覚悟を要する韓国映画は観る気分ではなかったが、観始めるとやはりひきこまれる。
この主役ふたりが、ホントに『チェイサー』のふたりとは今でも思えない。
作品へのアプローチは見事と言うほかない。
とくに、ミョン社長。
個人的には『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカーに匹敵する。
見た目とか存在感が、あまりに原田眞人監督そっくりで、俺の中で倍加されたせいかもしれない。
ここから本編と関係ないことを書くが、エレベーターから降りて劇場に向かおうとすると、入り口のところで初老の外人が、小学校で使ってたような机に座ってニコニコしてた。机から垂れ下がった紙には「アミール・ナデリ」とある。同じフロアーでやってた『CUT』の監督が座っていたのだ。ちょ、監督!なにしてはるんですか!と意表を突かれた。即席ティーチングなのだろうか。なんともぜいたくな趣向だが、『CUT』はおろか過去の作品も観てなかったので素通りしてしまった。あれ、多分監督がやりたい!って言い出したんだろうな。すげーいい監督だ。

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エンディングノート』(2011)★★★☆☆
劇場にて。
実の父親の余命と向き合う姿勢。
しかし努めて明るく、贔屓目もなく、過分にセンチメンタルにしない信念は素晴らしい。
ただこれは、自分の頭の固さ故だと思うけど、ひじょうにこんがらがった。
撮影者が主役の実娘で、監督で。
ここまではいい。
しかし、この娘がナレーションまでしてくると思考がわやになった。
しかも、父の一人称として語られる。
そして、この声の主が撮影中も対象者に向けて質問している。
わざわざ娘がナレーションをする狙いは、なんだったのだろう。

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『ブレアウィッチプロジェクト』(1999)★★★☆☆
自宅にて。
主観シューティングでしかなかった『REC』と違って、ドキュメンタリーたりえようとしていたところが好感がもてる。
都合よく何かが映ったり起きたり、ヒーロー&ヒロインでなかったところが好感がもてる。
お客さんを飽きさせないようにしなきゃ!という強迫観念に信念をもって屈しなかったところに好感がもてる。

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ゴッドファーザー』(1972)★★★★☆
劇場にて。
スプラッターにはまってた頃、「衝撃シーン特集」みたいなくくりでこの映画の殺害シーンが紹介されてて、入り口がそっちからだったからなのか、単なる読解力不足なのか、今回もその偉大さに気づけず。要追試。

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Fool On The Hill

soichi_ueno2011-11-30

KAMIKAZE TAXI』のDVDきたー
17年振りだよー
『トラブルシューター』のDVD化はいつだろうなー



さて、実習はひとまずの幕を閉じました。
【できるだけ多くの生徒にフィルム編集を体感させる】という任務は失敗に終わりました。
「完成させなきゃ!」ということを第一義に置いてしまった為、細かいところは自分でやってしまったのです。
反省しきり・・・
次は、もう少しうまく教えられる




と思う。


それにしても600万円かー
4年間に支払う学費だそうだ。
正気の沙汰とは思えないよ。
仮に自分の息子が入学を希望したなら、全身全霊で阻止するな。
確かに、自分が通った専門学校とは比べ物にならないほど設備も教科も充実してたし、モラトリアムを形成するにはもってこいな環境だったと思う。
でも、600万円分の価値があるか?と問われたら・・・・・


生徒たちは退屈そうだが従順で、言われたとおり事を進めていた。
それもいささか疑問に思う。
技術ならいざしらず、演出に関して従順であることに何の意味があろうか。
業界に入れば、望むと望まざるとに関わらず『型』にはハマっていく。
高い金と時間を払って『型』にハメられて、何を育てるというのだろう。



思えば学校教育とは、『暗記』の連続だった。


教科がなんであれ、あまたの答えやパターンを記憶するだけのもの。
なぜそうなるのか?とか、どうしてそこにたどり着くのか?ということは置き去りで、結果だけをただひたすらに詰め込んでいく。
テストの解答欄も、過程は問わない。
結果だけを書き込む。
結果を覚えた量が進学レベルに還元され、進学レベルは将来の可能性に直結する。



なにかがおかしい。


大事なのは、やはり『過程』だ。
『結果』は自立や自律を生み出さない。
『過程』を知らなければ、別の『過程』も導き出せないし、さらなる『結果』を見出すこともない。


多感な時期を『結果』に支配されることは暗黒だ。


自分は将来何をしたいか?何が自分を活かせるのか?どんな職業があるのか?そのためには何を学んで何を身につければいいのか?
それを培うのが真の教育でなないのか。
人生の豊かさが、自分の生きがいを見つけることなら、そうあるべきだ。



時間の無さ。
それが結果教育になってしまった要因なのかしら。
わずかながらも実習指導した感想で推し量るに、思い当たるのは時間の無さ。
どれだけ生徒達に理解させたか?にノルマを課すのではなく、作品の完成にノルマを置いた顛末が、それだったからなー


何の役にも立たない教科は切り捨てて、論文とか討論とか、あるいはアルバイトとかね、自律を促す教科を組み込むことをそろそろ真剣に考えた方がいいんじゃないかしらん。



最後に、


「わたしは“結果”だけを求めてはいない。“結果”だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?」

- 『ジョジョの奇妙な冒険 今にも落ちてきそうな空の下で』での名台詞 -

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バック・トゥ・ザ・フューチャー』 ★★★★★

劇場にて。

ブッとんでいる。
思春期に、こういう作品と出合えたことは僕の財産だな。
たしかに今見れば、あからさまな盛り上げや、苦しい前振りもあるにはあるが、それを上回るパワーが規格外だ。
なにより、苛められっ子のジョージ、いじめっ子のビフと再びスクリーンで出会えたのが嬉しい。
あいつらやっぱりサイコーだよ。
さしずめ、ジョージはのび太、ビフはジャイアン
ドクはドラえもんでマーティは出来すぎ君だな。

ALL YOU NEED IS LOVE

故あって映画学校の実習指導を手伝っている。

内容は、16ミリで撮影した素材のフィルム編集を教えるというもの。

貝になろうと決意するほどの伝え下手に、これはあんまりな無理ゲー。
ハンターナイフで剛種に立ち向かうようなもの。
しかもターゲットは20体・・・
あんのじょう、
●自分の力量不足
●自由奔放な生徒
●ノルマ達成
それぞれに乙ってはベースキャンプに運ばれる、を繰り返している。
1クエ10時間。
1日終わるとひどく疲れている。
いままで味わったことのない疲れだ。

将来の夢に「センセイ」と書いてた幼少の自分を身の程知らずと殴ってやりたい。
世のセンセイ方は、これに
モンスターペアレント
が乗算されるのでしょう?
地獄だ。

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『28週後』(2007) ★★★☆☆

自宅にて。

『28日後』を借りたつもりが間違ったでござるの巻。
熱にうなされた時ってどんな感じ?って聞かれたら、これからはこの作品を挙げることにする。

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『28日後』(2002) ★★★☆☆

自宅にて。

公開当初観たはずだけど、まったく忘れてた。
こんなんだったっけ・・・
観たのは『28時間後』だった、っていうオチじゃないよね?

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『夕凪の街 桜の国』(2007) ★★★☆☆

自宅にて。原作既読。

前篇は素晴らしい。
ともすれば見落としがちな短編の細かい描写を、じっくり咀嚼できる長さに再現している。
それが後篇失速する。
本当に、原作の忠実な映画化なんだけど、映画として観た場合、あの構成をそのままやることが果たして正解だったのだろうか?という疑問が残る。

僕も一度は原爆を扱った作品に携わりたい。

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『ヒート』(1995) ★★★★☆

自宅にて。

TSUTAYAで一押しされてた。
デ・ニーロ&パチーノという、自分にとってこれ以上ないスター映画。
街での銃撃戦に限らず、けっこう大がかりでいい素材があったと思しき片鱗が見えるが、こともなげに淡々と繋いでる。
乾いている。
自分にはとてもできない。
ほ〜らデ・ニーロだよ!パチーノだよ!とやるに決まっている。
あまつさえ、二人が対面するときは別撮りしたかのような構成。
ふたりはちゃんと同じ現場に居合わせたらしいのに、なんでそんな見せ方したのか不思議。
美学なんだろうな。

いっぽうで、犯罪者チーム、警察チームそれぞれに伴侶がいることもマメに描いている。
みなそれぞれに己の美学と哲学を匂わせる。
それがこの作品の魅力なのかも。
3時間超えてたけど、長さはまったく感じなかった。
最後のヤマを仕掛けるときにサイズモアがデ・ニーロに「どうしたらいい?」と聞くところは、ブチャラティがボスに反旗を翻す時のナランチャとのやりとりで再現されてた気がする。

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『エイリアン』(1979) ★★★★★

劇場にて。

こんなオリジナル脚本書けるなんて、素晴らしすぎるだろ。
エイリアンの生態を含めたデザインも秀逸。
コンセプトというものをキチンと設定して、それにむかってあらゆる才能が出し惜しみなく結実した奇跡。
主人公不在で始まる構成が新発見だった。

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『キャリー』(1976) ★★★★☆

劇場にて。

切なかった。
なんというか、「どうしようもない」ものってある。
育ちというか、環境というか。
そんじょそこらの善意では立ちうちできないのが、余計に切ない。
他人がおろそかに立ち入れるものではないし、往々にして、破綻で幕を閉じることが多い。
海外の猟奇殺人者、たとえばエド・ゲインの生い立ちとかを読んでも、似たような印象を受ける。
古くは『フランケンシュタイン』『キングコング』、『ホワイトドッグ』もこれに近いのかしら。
シザーハンズ』がギリギリのハッピーエンドかな。

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『REC』(2007) ★★★☆☆

自宅にて。

いわゆる主観もの。
なぜカメラを回し続けるのか?という疑問がぬぐいされないと、こういう題材はキツイ。
主観で見せきらないといけない制約ってなあに?

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『REC2』(2009) ★★☆☆☆

自宅にて。

観るんじゃなかった・・・

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GANTZ PERFECT ANSWER』(2011) ★★★☆☆

自宅にて。

電車のシーンは面白かった。

I WANT TO TELL YOU

soichi_ueno2011-10-11

三谷監督『ステキな金縛り』公開に併せた雑誌のインタビューに応じて、その原稿が送られてきた。
読んでみて愕然とした。
俺はこんなにもエラソーな物言いをしてたのか!?と。
自分のイメージした内容を、相手に全然伝えられてない。
それどころか、不愉快にさせている。
結果、ずいぶんと加筆、訂正をさせてもらったが、これはゆゆしき問題だ。


たしかに喋りは苦手だ。
起承転結を盛り込み、抜群の比喩も駆使して会話できる人をうらめしく思ったこともある。
でもせめてイメージは伝わっていただろうと。
決してうまくはないけど、ガツンと熱いものが相手に届いているだろうと過信していた。
それが、土俵にすら上がれていなかったとは・・・・・

きめた、筆談だ。
これから私は貝になろう。

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陰陽師』(2001) ★★★★☆

原作未読、自宅にて。

この手のジャンルに縁がなかったにもかかわらず、ここまでの完成度に成し得た手腕は見事というほかない。
陰陽師を演じた野村萬斎さんは言わずもがな、悪役を演じた真田広之さんの説得力にうなる。
一歩間違えば失笑もののコメディになってしまう世界に重力を与えることは、本当に難しい。

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GANTZ』(211) ★★★☆☆

原作既読、自宅にて。

映像化、という点に限っていえば★4つ。
自分が見た中では、間違いなく邦画最高峰。
しかし、この手のジャンルに対する愛が感じられないのが残念。
修羅雪姫』では、あんなに愛にあふれていたのに・・・

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武士の家計簿』(2010) ★★★☆☆

原作未読、自宅にて。

とてもよくまとまっている。

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ゴールデンスランバー』(2010) ★★★★☆

原作未読、自宅にて。

無理にハリウッドをやろうとしない、日本人の日本人による日本人のためのクライムサスペンスが見れる!きたー!!と思ったら青春映画だったでござるの巻。
冒頭から爆破までの、緩和から緊張に至る過程は見事。
俳優、吉岡秀隆氏の力量を見誤っていた。
顔面の緊張、瞳の動き、息の飲み込み、震える呼吸、声色、全てが完璧、美しい。

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『I AM LEGEND』(2007) ★★★★☆

原作未読、自宅にて。

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』に書いてあったので鑑賞。
ハリウッド大作にしてはめずらしく、一人の男に焦点を当てて丁寧に描いてる。
こういう作品では、極限状態の密室でうずまく人間模様、腹の探り合い、人と人とのぶつかり合いに焦点が当てられがちだが、この作品は主人公単身(と愛犬)。
怪物も出てくるが、戦う相手は孤独と絶望。
よく製作に踏み切ったな、という感心と、その高いハードルをかろうじてだとしても飛び越えた結果に感心。
愛犬とのやりとりは、それだけで1800円の価値はあると思う。
無人のNYは見ごたえがある反面、生物CGは無残。
なぜ、あれほどまでに映画創りを知り得たハリウッドが、かような愚挙を取るのか理解に苦しむ。

※追記※
別バージョンがあるとのことでネットで拝見。
おお、こ、これは・・・
スタッフの無念いくばかりか。
いろんなものの意味がガラッと変わる。
ハリウッドとは、こんなにもタフなのか。
畏れ入る。
自分はまだまだ大甘ちゃんだ。

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エクソシスト』(2000) ★★★★☆

原作未読、自宅にて。

40年近く昔の映画が、これほどの保存状態で自宅でお手軽に鑑賞できるなんて、なんて素敵なんだ。

でも、マトモに観たのはこれが初めて。
映画は、ほぼ全編にわたって深刻な空気に包まれている。
ネガティブで不快で不安にさせる事象が、わんこそばのように次々と提示される。
しかも、悲劇に浸る暇は与えられない。
観客を袋小路に追い込んでいく「音」も用意周到に緻密に構成されている。
前後の繋がりを重視せず、点を散りばめて、じっくり時間をかけて線にする構成も新鮮だった。
あれでいいんだ。
ラストのあっけなさだけが腑に落ちなかった。

Paperback Writer

soichi_ueno2011-09-19

ジョジョの奇妙な冒険』実写映画化の報を聞いた時は、
先延ばしにして存在をかき消そうとしていた税金やら年金の催促が
ぬきさしならないとこまで来ている旨の手紙を受け取った時の気持ちに似ていた。

しかし、自分もかつて、いくばくかの原作レイプに加担した身。
発言する権利は何も持ち合わせていないし、
スタッフルームに火をつけに行こうと企てる気もない。

だがあえて、一縷の望みに託すのならば、以下の提案をさせていただく。
題材は4部。舞台は杜王町
前篇後編の2部作。

●前篇
原作一話目 康一、承太郎、仗助出会う

康一、露伴に出会う(省いても可)

康一と露伴、オーソンで鈴美に会う(吉良の存在が明るみに)

シゲチー、吉良の魔手に

なにかしらのエピソード

康一、承太郎、吉良を追いつめるが、逃がす

●後編
吉良の生家、写真のオヤジ登場

川尻浩作(吉良)登場

なにかしらのエピソード

川尻浩作、バカップル殺害を早人に目撃される

露伴、乙雅三に会う。鈴美に吉良と早人の繋がりを指摘される

最終決戦

主人公を誰にするか?という問題が残るが、この大枠でいくらか肩の荷は降りるだろう。
奇抜なファッションやポーズは捨て、サブキャラもできる限り捨てる。
どうしても捨てれないときはスピンオフでやる。
原作のかけひきの再現に焦点をあてれば、勝てる見込みは十分にある。
他の部はアニメに譲るが吉。

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『バッテリー』 ★★★☆☆

自宅にて。原作未読。

確かにタイトルはバッテリー。
しかし、バッテリー以外の7人をまったく描かないのは潔いと言っていいのだろうか。

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『秘密』 ★★★★☆

自宅にて。原作未読。

こういうシンプルな作品大好き。
ラスト、どうせなら秘密を墓場まで持っていってほしかったが・・・

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十三人の刺客』 ★★★☆☆

決戦にいたるまでは素晴らしい。