Tomorrow never knows

震災から5か月。
早いものだ。

当時支配されていた虚無感、無力感からは幾らか解放された。

それでも、以前のようにはなれない。

自分のやっていることがひどく虚しく感じることがたまにある。
その都度、やれることをやろうと言い聞かせるが、やれることそのものが変わってしまった。
以前にも増して、ご都合主義や安っぽいドラマに抵抗感を抱くようになった。
おそらくは、米国でいう911に相当する出来事だったのだろう。
TVもNHK以外、まったく見なくなった。

本当の意味で大人といえる人は、見渡してもあまりいない。
まして自分は大人とはほど遠い。
まったなしだ。

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おくりびと』 ★★★★☆

自宅にて。

ちりばめられた循環が心地よい。
観終わったあと、優しくなれる。
山崎さん、山田さん、笹野さん、吉行さん、どれもすばらしい。
とくに本木さんの所作。
かけがえのない役者さんたち。

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壬生義士伝』 ★★★☆☆

自宅にて。

新撰組が活躍していた辺りまでの話は面白い。
新撰組の実写化としても、かなり満たしているのではないか。
メインタイトルから雨中の斬り合いのクダリは猛烈にかっこいい。

しかし主人公吉村の核心にせまろうとすると、浪花節になる。
終わりそうで終わらず、主観が入り乱れ、回想が頻出する、さながらの「ワンピース」。

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『告白』 ★★★★☆

自宅にて。

うむ。
復讐という意味では「悪魔を見た」より断然こっち。
いかんせん切り刻み過ぎな気もするけど、今の人にはあれぐらいがいいのかしら。

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『パラノーマルアクティビティ』 ★★★☆☆

機上にて。

なるほど。

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アイアンマン2』 ★★★☆☆

自宅にて。

お金がかかってる。
商品になり下がった作品。残念。

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『アイアンマン』 ★★★★☆

ネットカフェにて。

よくできてる。
洗練されてはいるけど、自分が親しんだ80、90年代のB級テイスト溢れる佳作。
「わたしがアイアンマンだ!」
いつも思うけど、ジャンルを問わず全力でちゃんと撮ることができるアメリカ映画は尊敬する。

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『八日目の蝉』 ★★★★☆

原作未読。劇場にて。

すばらしい。
エンゼルさんのくだりで、イヤな予感がしたが杞憂だった。

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『キックアス』 ★★★★☆

劇場にて。

主人公はまちがいなくあの青年なんだろうけど、ヒットガールが全部持ってく不思議な映画。
イメージしたものを実写で具現化させる能力がケタ違いだ。

つくりは意外とマジメ。
アクションが洗練されてるのが残念だった。
ああいう様式になると、とたんに興奮が冷めるのは何故なんだろう。

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『悪魔を見た』 ★★☆☆☆

劇場にて。

主人公のアホさと監督の露悪趣味に終始イライラ。
狙いとわかっていても、誘いたかった境地にたどり着く前に嫌悪。

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『RED』 ★★☆☆☆

劇場にて。

企画映画

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アンストッパブル』 ★★★☆☆

劇場にて。

お前のせいだろ!っていうデブが最後一緒になってYEEHAA !!

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最後の忠臣蔵』 ★★★★☆

劇場にて。

すばらしい。
日本映画らしい日本映画。

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『息もできない』 ★★★★☆

自宅にて。

監督、脚本、主演、編集、制作をこなしデビュー作でここまで高レベルな作品をもってこれるとは・・・
韓国映画はどんどん先にすすんでいくなぁ

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『チェイサー』 ★★★★☆

自宅にて。

これがデビュー作・・・だと !?
パワフルでエネルギッシュ

ALL YOU NEED IS LOVE

こんな時に言うのもなんだが、やはりオシムさんの辞任が悔やまれる。
できうれば、次回ブラジル大会まで監督を務めてほしかった。
日本は、選手をとりまく環境、メディア、応援する人々、まだまだ後進国だと思う。
それら全部を、オシム氏は導いてくれてたような気がするんだよなぁ。
日本でそれをやるには、しがらみをものともしない人じゃないと無理なんじゃなかろうか。

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復讐するは我にあり』(DVD)★★★★☆

非常に濃厚。
濃厚過ぎて今の自分が薄氷のようにパキパキと音をたてて崩れていくのがわかる。
あらゆる面で本気が決定的に不足してるんだ・・・

YESTERDAY

映画ブログの「まどぎわ通信」さんが閉鎖してしまった・・・

悲しい・・・

今まで本当にありがとうございました。

そして、お疲れ様でした。

                                                                            • -

ボーイズ・オン・ザ・ラン』★★★★☆
公開してすぐの週末に行った。
役者峯田和伸が見れるだけで幸せ。
あの鼻水はホンモノらしい・・・
オー・ブラボー!ガチ・ボーイ !!

ただ、少々長さを感じた。
どこが問題だったのか・・・

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『第9地区』★★★★☆
よくできてる。
でもなー・・・負の要素が強すぎて滅入る。

これ30憶そこらで作られたってほんと !?
『クロ−バーフィールド』が10憶そこらだったよね。
それであんなにできるんだ・・・
なんでこんなに金の使い方がうまいの・・・

no reply

何しとんならぁ! と ラース・フォン・トリアー は耳触りが似ている。

下品なほどに修正かけまくりで、人ならざるモノになり果てたタレントをポスターや雑誌などで目にすることがある。
パッと見の印象は、死人。
2次元なのか3次元なのか、ボーダーレスでおおよそこの世のものとは思えないグロテスクなもの。
それが製作過程のボタンのかけ違いでないことは、お目にかかる頻度が物語っている。
誰が望んでいるんだ?
誰が喜ぶんだ?

「綺麗にしたい」という欲望は誰しもある。
たとえば「月夜」の実景を合成チームに頼むとする。
上がってくる画は、おおよそが絵画のような、美しすぎる月夜だ。
そこらへんにある、何の変哲もない月夜が上がってくることは、まずない。
同じことは編集にも言える。音楽にも写真にも言える。

綺麗にしたい。

PhotoshopやPlotools、Avidなどのハードの力を借りて、undoとミクロ単位での干渉が意のままにできる環境を手に入れた時、それは誰しも思うものなのだ。
しかし、そうやって隅々にまで手をほどこした結果、得られるものが最良であった試しは少ない。
どこか平板で、当たり障りのない、ノペッとしたものになり果てることのほうが多い。
結果、伝えたいことがボヤけてしまう。
綺麗にすることは、本来持ち合わせていた生命力を隠ぺいしてしまうことにも、繋がりかねないのだ。
なんというトラップ。
おかげで、よく引っかかる。
ハリウッドはそのへんのトラップをうまくくぐり抜けてるけど、技術が洗練され過ぎてて、凄さがよくわからない。
困ったね。
むしろ、60〜70年代あたりの作品の方が、やりたいことが明確で判りやすい。

この「綺麗にしたい」という欲求、最近の映画作りにおいても傾向が強いように思う。
つまり、「汚いものを隠す」傾向。
「これは客が退くだろう」という台詞や表現は、真っ先に削除される。
本質を伝えるためには必要なものであっても、それが毒なら覆い隠す傾向が強い。
もっと大きく言うと、ゆとり教育にもつながるユートピア排他主義
なるほど、アンドロイドしか生まれないわけだ。

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崖の上のポニョ』(DVDにて)★★★★☆

宮崎さんは闘ってる次元が違いすぎる。
自分が拠り所にしてたものが色々と否定されたような、励まされたような、いや、否定されたんだろうな。
まいったなぁ・・・
タレントに声優をやらせるのだけは、いまだに理解できないが。
業界トップにたつものがやっていいことではないだろうに。

それにしてもあの洪水の獰猛なこと!
67歳でまだあれがやれるのか・・・

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BLOOD THE LAST VAMPIRE』(DVDにて)★★☆☆☆

うーん・・・

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戦場のヴァルキュリア』(PS3)★★★★☆

巧い。
オタクに媚びたとこも感じるけど、キチンと戦争と向き合ってる志を感じる。

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『428』(PS3)★★★★☆

これ、ゲームなのか?という疑念がついてまわるが、実写だと難しいスケール感を、紙芝居という形式を利用してうまく成立させている。キャラ立ても巧い。番外編には泣かされた。須賀健太め・・・

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時をかける少女』(DVDにて)★★★★☆

巧いなぁ。
細田監督の演出もさることながら、脚本の奥寺さん、素晴らしい。

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『ボルト』(劇場にて)★★★★☆

巧い。
正義感の犬、ヒネた猫、お調子者のハム。
無駄のない適材適所。
しかし、ディズニーアニメはどうしてああも早口で被り気味でまくしたてるのか。
キチガイにしか見えない。

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『レスラー』(劇場にて)★★★★☆

計画性がまるでないダメ人間の物語。
ダメ人間の俺には切ない。
彼のステージを観たキャシディは何を思っただろうか。

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『ホステル』(DVDにて)★★★☆☆

よくできてるけど、最後の復讐劇はアメリカ仕様なのかな。
蛇足に感じた。
三池監督は何人を買ってどんな殺し方をしたんだろう。

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『The Hills Have Eyes』(DVDにて)★★★☆☆

ホラーというよりバイオレンス。

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『The Hills Have Eyes 2』(DVDにて)★★★☆☆

お化け屋敷。
アメリカはヒヨッ子が逞しくなるの好きねぇ。

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『BOY A』(DVDにて)★★★★☆

世間を震撼させる凶悪殺人を犯した少年が、出所後いかにして新しい人生を歩んでいくか、という物語。

気になるのは、出所した少年(青年)に情状酌量の余地を与えまくりな作り

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モンスターハンター3』(Wii)★★★★★

僕から言えることは何もありませんよ!

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モンスターハンターG』(Wii)★★★★★

かつてPS2でやった記憶をたどりながら・・・
ユーザーフレンドリーなトライの後でやると、そのマゾっぷりに心が折れそうになるが、モンハンそのものがこの時点でかなり完成されていたことに驚愕。

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アサシンクリード2』(PS3)★★★★☆

ルネッサンス期が体感できるよ!嘘じゃないよ!

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カールじいさんの空飛ぶ家』(劇場にて)★★★★☆

WALL Eと同じく、台詞を発しない前半が素晴らしい。★四つはそこにあてはまる。しかし、それ以降はいつもの優等生。宿命なのか?

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『晩春』(DVDにて)★★★★☆

ホームドラマといってよいのかしら?おそろしく上品で芯の強い作品。

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『チェイサー』(DVDにて)★★★★☆

素晴らしい。
内容はことのほかヘビーで、ズッシリのしかかってくるけど、その重量感は、近年の邦画がどうあがいても出せない質量。黒澤、今村がバリバリの頃にあった重量感に似てるのかな・・・
安易な演出には走らない。そしてなにより度胸と覚悟に溢れている。
こういう作品が500万人動員できる国民性も、その成熟さと無縁ではないだろう。