■
劇場にて初鑑賞。
テアトル新宿にて。
「落とし前」の映画という印象。
鑑賞後はゴールデン街へ繰り出すのが正しい観方なのかもしれない。
「連合赤軍」
長谷川監督の名を出すまでもなく、あの時代を生きた表現者にとって異常なまでに神格化されていると思しきその言葉。
あの時以来、時計を止めてしまった人たち。
その刻を再び刻むのに35年もかかってしまった。
若松監督は私財も投げ打ち、カンパを募り、映画化にこぎつけた。
その想いや、いかばかりか。
聞けば、権力の側から描いた『突入せよ!』が、重い腰をあげさせる決定打になっという。
たしかに、『突入せよ!』は当事者が描ける作品ではない。
今回注目したのは、当事者として、あの時代にどう決着をつけるのか?
35年、開けたくても開けられなかったパンドラの箱を、いかにして開けるのか?という点だった。
しかし、悲しいかな、「総括」
やはり、あの惨事に集約されてしまう。
3時間近い上映時間のほとんどが、「総括」に割かれる。
山小屋に閉じこもり、振り上げた拳の落とし所を見誤っていく描写は、世に知られている事実の域を出ない。
それでもひたすら繰り広げられる総括。
観客に押し付けるというよりは、監督が自分で自分をイジメてるかのような、まるで監督自身が総括しているような重さがある。
やはりこれは「落とし前」の映画だ。
彼らを弁護するでもなく、ましてや今の若い世代に知ってほしいなんてシロモノではない。
総括しなくては、先に進めなかったのだ。
祭に参加できなかった者としては、彼らを衝き動かしていたもの、夢描いていたものを共有したかったが、それは無理な注文だったのかもしれない。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
『BLADE STORM』 ★★★☆☆
『決戦3』好きとして、PS3のこけら落としに抜擢。
しかし、色々とツメが甘い。
力技でクリアできてしまう時点で面白さが崩壊してる。
色々と芸が細かいところも散見できるが、次世代機としての必然を見るには至らず。
惜しい。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
『LOST PLANET』 ★★★★☆
普通に面白いし、よく出来てる。
さすがCAPCOM!と言いたいとこだけど、PS2でもよかったような。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
PSが出た当初、ハードの可能性を示唆する意味で発売された『ジャンピングフラッシュ』
3Dポリゴンバリバリの空間を縦横無尽に跳ねまわれまっせ〜!ということがウリだったあのソフトを彷彿とさせる作品。
行き交う人々をかき分けながら要人暗殺に挑む。
かなり広大な3D空間をアクロバティックに極めることができることができる爽快さが面白い。
最初は鬱陶しいと感じた『マトリックス』的なシナリオ(暗殺ミッションに水を差す行為!)も、試みとしては楽しめる。
しかし依頼を受けて暗殺するまでの工程がどれも通り一辺倒なため、途中でアキる。
そこが残念。