Mr.ちるどれん

soichi_ueno2007-10-21

作品の打ち上げでね、スピーチを任される人がおります。
オレも任されたことあるけど、みんな口々に
「最高の作品に携われて・・・」
「近年まれに見る傑作」
とかってホメ殺しするんよね。
ウソくさくない?
ツライよね、言う方も聞く方も。
あれは誰の為のモノで時間で行為なの?
いや、そら、心からそう思えてそうスピーチできることは素晴らしいと思うよ。
でもそんなの稀じゃもん。
「乾杯とか言うとる場合ちゃうで!」とかって言う度胸は確かにありませんよ。
あ、言うときますけど、これ三谷組のことちゃうよ。
くれぐれも。

なんやろ。
オシムさんのようなウィットがあればな〜
でも、やっぱりああいう席では御目出度い言葉を喋るのが礼なんよね?
大人なんよね?
大人かぁ〜?
ふぅ〜
頭で判っとっても心で理解できとらんのんじゃろうな。
顔に出るから相当ヒキつってると思う。
出席せんのが一番無難よね。
飲みとか結婚式とか授賞式もね、行って仏頂面するんなら行かん方がええよね。
そのかわり、行くとなったら覚悟を決めて、そのように振舞う。
中途半端なまま行くと、自分にも周りにも良いこと一つもないよ。
スゲー無駄な時間だよ。
謝罪も一緒。
不祥事の謝罪とかも形式だけ踏襲して心ここにあらずって、いっぱいあったけど、あれは誰の為のモノで時間で行為なの?
大人への道のりは果てしなく遠いな。

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SE7EN』 ★★★★☆

DVDにて再鑑賞。

劇場公開時はケナしてた。
今は輝いて見える。
★五つでもいいぐらい。
鑑賞後、役者名でなく役名が言える作品との出会いは稀だけど、これはそのうちの一つ。

今回は、引退を間近に控えたサマセットの、理性との闘いのドラマという印象が強く残った。
その理性をミルズがブチ壊す。
メトロノーム使ってまで必死こいて持ちこたえた理性が他者によってブチ壊される。
でも、ミルズを責める理由はどこにもない。
そういう意味でも救いがない。
もちろん、ミルズにとっても救いはない。

かつてサマセットは恋人に中絶を勧めた。
こんな絶望的な世界に産まれる子供がハッピーになんかなれるわけがない。
とてもよく判る。
しかし、下した選択の十字架は背負っている。
人は死を迎えるまで、いったい幾つの十字架を背負っていくのだろう。
ラスト、絞り出すように締めくくったサマセットの言葉が印象的だ。

ところで、予定が狂う前の当初のジョンドゥの計画ってのも興味がある。
Her pretty head.

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パンズ・ラビリンス』 ★★★☆☆

劇場にて。

第二の試練のモンスターに心奪われてしまった。
サイレントヒル』っぽくてね。
帰っていろいろとネットで補完した今では★四つ。
みんなよく観てるよな。
我ながら読解力の無さがイヤんなる。
観てる間は女中のメルセデスや医者、大尉に惹かれてた。
大尉は大尉でアレだけど、あの人も信念の人。
監督は「大尉こそモンスター」と公言してるからオレがオカシイと思うんだけど、なんとゆうか、オフェリアとさして変わらない気がした。
イカレてるのか?

子供がいたら間違いなく見せてる作品。

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隠し砦の三悪人』 ★★★☆☆

DVDにて再鑑賞。

実に確かな造り。
畏れ入る。
冒頭の暴動シーンは圧巻。
モノクロなのに馬が出るだけでドキッとするのは何故?
凄味?
音楽サイコー!

でもな〜、なんだろうか。
脚本がもうひとつなのか?
そもそも太平と又七は必要なんかな。
六郎太と雪姫の方が魅力的だったよ。
とくに雪姫はよかったな〜
あれでこそ一国の姫。
「裏切り御免!」のクダリは武者震う。

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ハートブルー』 ★★★☆☆

DVDにて再鑑賞。

う〜ん、楽しかった記憶を頼りに観直したんだけど、期待ハズレ。
キアヌ演じるFBI捜査官のあまりの馬鹿さ加減にあきれた。
そもそも俺の記憶には、空に向けてジレンマシュートするキアヌしかなかった・・・
余談だけど、『修羅雪姫』の伊藤英明も似たようなことしてたよーな。

スカイダイビングの映像はウットリ。

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ボーン・アイデンティティー』 ★★★☆☆

DVDにて初鑑賞。

CIA恐eeeeeeeeeeee!!

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ボーン・スプレマシー』 ★★★☆☆

DVDにて初鑑賞。

カーチェイス凄eeeeeeeeeeee!!

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『銀河ヒッチハイクガイド』 ★★★★☆

衛星TVにて初鑑賞。

自由ね〜
その自由さに★四つ。
でも原作の忠実な映像化だったら★二つ。
原作知らんからあれやけど。

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シンドラーのリスト』 ★★★★☆

DVDにて初鑑賞。

歴史の証言を映像に残し、後世に託すことはそれだけで価値がある。
生存者による膨大な証言。
それを記録し、世界主要国で閲覧可能にする財団まで設立した。
偉業だ。

3時間以上の映像を、しかもモノクロで飽きさせずに見せる腕は素晴らしいと思う。
一度観て、特典についてた生存者の証言を見て、さらにもう一度本編を観た。

スピルバーグはアトラクション監督としてSクラスということに疑問はない。
不必要にカットを多用せず、オーソドックスな描き方で核心を描くスタイルも好感が持てる。
しかし、ドラマを描く手腕はどうなのだろう。
というよりも、スピルバーグオスカー・シンドラーその人に本当に興味があったのだろうか。
少なくとも、ユダヤ人会計士シュターンやナチスの親衛隊ゲートほど掘り下げて描かれてたようには見えない。
この作品は事実のみが記憶に残る。
でもそれなら、ドキュメンタリーで十分だ。

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ヘルボーイ』 ★★★☆☆

DVDにて初鑑賞。

心意気は感じるんだけど、なんか撮り方とか芝居とか語り口とか色々とチャチさが気になった・・・
これ本当に『パンズ・ラビリンス』の監督なの?

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ラストサムライ』 ★★★★☆

DVDにて初鑑賞。

長篠の戦いで銃弾に倒れた武田騎馬軍の無念が偲ばれる・・・

それはさておき、この映画が掲げるテーマは消費に明け暮れメディアに踊る今の日本においても、鮮明に浮き上がる。
本国アメリカでは、観客の目にいかように映ったのか興味深い