まだ見ぬ君へ(この物語はフィクションです)

soichi_ueno2005-12-30

ぃよいしょっと。
え〜と、何にしよかな。
まあ、とりあえず生2つと、串盛り2人前・・・あと枝豆。
オマエ何にするんや?
え? いらん?
あ、そう。
うん、まあ、とりあえずそんなところで。



さて、と・・・
まあ、今日はこれが忘年会じゃないってことはオマエも分かってるよな?
分かる・・・ そうか、分かるか。
ほしたらなんでオレが怒ってるか分かるか?
分かる・・・
あはは! 嘘付け、全然分かってへんよ。
分かっとったらこんなとこ来るかいや。
笑かしよんの・・・

ほんまに分かっとんの?
分かっとんのじゃったら言うてみい。
何でオレが怒っとんのか。
なに携帯見とんねん。
なに携帯で終電の時間調べとんねん。
アホか。

・・・ったく。
え? コンサート?
オマエがコンサート行ったから怒ってる?
コンサートっていつや?
ああ! あの日か! どうしても休ませて下さいって言うてた?
オマエ、コンサート行っとったんか!?


・・・・・マジで?

いや、ビックリするわ。
オマエ、ほんまことごとくこちらの期待を上回ってくれるな。
驚き桃の木山椒の木やな。
ブリキに狸に洗濯機、やってこいこい巨大メカやな。
まあええわい。
そんなことで怒ってるんとちゃうわい。
いやいや! それはそれで怒るけども。
ええか? オレが怒ってんのはな、
オマエが、言われたことしかやらんからじゃ。
何回も言うとるじゃろ。
あれ、何でなん?
何で言われたことしかせんの?
言われたことしかせんのじゃったら、機械でもできるで?
たとえばオレがやな、オマエに素材取りこんどいて、って言うじゃん?
ほしたら、オマエ、ほんまに取り込むだけじゃもんな。
取り込んだら、すたこらさっさー、じゃもんな。
何のために取り込むか考えたことないじゃろ。
何のために取り込むんや?
オレが編集するためじゃろがい。
せやったら、オレが編集しやすいように取り込めよ。
オプチカル表は何のために書くんや?
ネガさんに発注するために書くんじゃろがい。
せやったら、ネガさんが分かりやすいように書けよ。
何のためにやっとるか考えんけえ、言われたことしかやらんのんよ。
工夫が見えてこんのよ、オマエという人間から。

なに携帯見とんねん。
なにmixi更新しとんねん。
なに実況中継しとんねん。

アホか。
オマエ、助手じゃろがい。
アシスタントじゃろがい。
どこの世界に技師にアシストさせる助手がおんねん。
そのくせ待遇はいっちょまえに望むよな?
どないやねん、っちゅう話ですよ。
オレがオマエから貰いたいぐらいじゃわ。
マジで。

なに財布取り出しとんねん。
え? 1万円でええか?
アホか。 いるか、そんなもん。
こんこんこん! はろぅ! はろぅ! えびばでぃほぉぅっむ!!
起きてるか?
ええ!?
ちょ、おまえ、もう、たのむわ。
どうしてほしいのよ?
オレはどうしたらええの?
でも、やあるかい。 すみませんじゃろ。
なんでいっつもオマエは言い訳から始まんねん。
言うてみい、すみませんて。
す ・ み ・ ま ・ せ ・ ん て。
違う! もっと口を突き出して「すー!」
もっと! 口を! ・・・ぎ・・ぐ! ああーーっ!!

がらがらがっしゃーん!


帰れー!!!!!