テレビの時間

soichi_ueno2005-12-13

そっかぁ、力石になるんに4年かぁ・・・


ムリやな。
ムリムリ。
ムリなもんはムリって言うてかんと。
「1ラウンドじゃねえ、1分だ」って、ひとさしゆび一つでいなされますよ?
「このやろー!」なんてつっかかっちゃダメですよ。
つっかかろうもんなら、
へぶぅ! へぶぅ! へぶぅーーーー!!  キラキラキラ・・・


ああ、きれーに決まりましたね、3段スウィッシュ。

まぁまぁ、そない言うても、風俗行った後だとストップ・モーションで水彩画なんですけどね。
しーゆーあげーーん!!  ・・・あげーん!  ・・・げーん!


話逸れましたけれども。
そんなカンジでテレビの仕事をやっとるわけです。
監督が犬童さんってことで、やらせてもらってるんですけどね。
僕ね、筆が遅いんですよ。
テレビのスケジュールって、オンエア当日にMAとかもアリな世界じゃないですか。
ないですか、って言われても知らん人は知らんと思いますけど。
そうらしいんですよ。
それぐらい時間がない。
ほいでまた僕がやるやつ、スペシャルドラマ2話分なんですよ。
2夜連続ですから、トータル5時間。
CMとか抜いて、正味4時間ぐらいですかね。
これを繋がなアカン。
いやあ、キますよこれは。 かなり。 ええ。
今までの自分がいかに温室育ちか思い知りましたね。
まあ、今回は犬童さんが監督するっちゅうんで余裕目にスケジュールとってもらってるらしいんですけどね。
そらテレビにしたら規格外の余裕らしいですわ。
でもねえ、素材の量がハンパないんですよ。
テレビの撮影って、スタジオで撮るときはマルチであがってくるらしいんですよね。
マルチっちゅうのは、カメラ何台も同時にまわして、その場でスイッチングするわけですよ。
野球中継みたいにリアルタイムでパッ、パッって切り替えていくんですよ。
現場覗かせてもらいましたけど。
セットの真後ろにブースがありまして。
薄暗〜い部屋ん中で、横長の卓に何人もスタッフが座って、そこから逐次指示を出していくわけです。
なんや、宇宙戦艦ヤマトの操縦室みたいなカンジでしたわ。
フライホイール始動・・・」とか言うてほしかったですね。
「ターゲットスコープ、オープン!」とかね。
この前やってましたね、深夜に。
懐かしかったぁ・・・
みんなが見てる先には何十台っていうモニターが煌々とまたたいとるわけです。
こん中でやるわけですよ、スイッチングを。
大勢が見とる前で!
「よーいスタート」から「カット」までのあいだに!
UNDOなしですよ?


ムリやな。
ムリムリ。
ま、それは別のヒトがやってくれるらしいんですけどね。
でも相当なプレッシャーだと思うんですよね。
自分には絶対できません。

そのスイッチャーさんのおかげで、スタジオで撮影されたもんに関しては既に編集された状態であがってくるわけです。
これでちょっとホッとしました。
いや、だいぶホッとしましたね。
半分くらいスタジオで撮影されるわけですから。


それがイカンかった。
ホッとしたのがイカンかった。
犬童さん、スイッチングしないって言うんですよ。
全部パラで抑えとくっちゅうんですよ。
編集で変えられなくなるからイヤだ、とこういうわけです。
そんなもん、あがってくる素材呎は芝居分 X カメラ台数ですよ?
過多過多過多過多・・・・・
なんやもう、シンデレラをいちびりたおしたくなってきますよ。
文春にお部屋公開しとる場合ちゃうっちゅうねん・・・
でもこれ、テレビの編集やってる人やったら、そんなに驚かんのじゃと思うんですよ。

だからねえ、こんな筆の遅い場違いなオレがノコノコいってやってるのが申し訳なく思えてくるんですよね。