■『8月のクリスマス』(オリジナル)

あまりのさりげなさにおどろいた。
うっかりしてると見過ごしてしまうほどのさりげなさと、聖職者のようなストイックさ。
フィルムの持つ力と、観客の感受性を信じきっていないとここまでストイックにはなりきれない。
と同時に、自分は観客を信じていなかったんじゃないか、という懺悔にも似た気持ちを抱かされる。
なるほど、オリジナルを見た人には長崎版は随分分かりやすく、また、登場人物に一歩二歩歩み寄った印象を受けたかもしれない。

窓越しの彼女をなぞるオジサンの手に涙。
ハン・ソッキュ、ぶりうま。

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■『チャーリーとチョコレート工場

バートン優しくなったな・・・
CGはやめてほしいとか、チャーリーほったらかしじゃんか!とか、説教クサイとか、別ユニットが撮ったんじゃないかと邪推してしまう変な小気味よさとか、いろいろ文句はあるけど、ウンパルンパが全てチャラにしてくれた。
弥次喜多で頑張った良々君も裸足で逃げ出すウンパルンパの大活躍。

お見事。