雑感

soichi_ueno2006-06-02

今村監督も逝ってしまわれた・・・
時間が流れている以上、当然の摂理かもしれません。

でも、この国は、あまりにねぎらいがなさすぎる。
市川監督もヘタをすると、いや、本人は覚悟しているのかもしれないけど、『犬神家』が最後になるかもしれない。
そんなバカな。
この国の文化の老い先こそ、もう長くはないのかもしれない。

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風俗に勤める女性のドキュメンタリーを見た。
タイトルはズバリ、「カラダで稼ぐ女達」
借金返済、歌手デビュー等それぞれの事情があって、自らの身体を切り売りする若い女性を取り上げた似非ドキュメンタリー。

題材に惹かれて見たけど、あいかわらずのつまみ食いだった。
しかしながら、その中のひとり、「アリサ」には、言い知れぬ罪悪感を抱かされた。
イナバ物置ほどの大きさしかない家で、祖母と母と共に暮らしてきた貧乏を背景にあげる彼女の顔は、終始こわばっていた。

そうさ。
ビバ風俗、グラッチェ風俗なんて言ってるけど、所詮彼女たちの弱みにつけこんでるだけの桔梗(ききょう)屋さ!
女の貞操を札束ではたくようなド外道なんだよー。
わーーん!!

でもさ、それならそれで彼女たちを食い物にしてる男共の真実を追究しろよ、とも思う。
この場合、店側じゃなく、客のことね。
お金のために身体を差し出した彼女たちをどうこう言う前にさ。
親にも内緒、って言ってたのにモザイク無しで映しちゃってさ。
プンスカ。

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迷惑メールが進化している。

最初に来たメールは、宛先を間違ったような口ぶりだった。
曰く、

私は雄二さんのことが好きでした。
あれから離婚しました。
雄二さんのことが忘れられません。
連絡下さい。

というものだった。 雄二さんって誰?と思っていると、
しばらくして、

間違ってメールを出してしまいました。
顔から火が出そうです。
削除してください。

その後、「度々のメールでごめんなさい」という件名で、以下のようなメールが届いた。

しつこくメールをしてしまってごめんなさい。
雄二さんと言う男性に8年間に思いを寄せていたのですが…。
アドレスも違っていた事で、連絡の手段も無くなってしまいました。
これは、そういう運命なのだと思い、彼の事は諦めたんですが。
離婚したばかりで、独身の今の私には心の支えが無くって…。
これも何かの縁だと思い、私と友達になってくれませんか?

ものすごいシフトチェンジだ。
とくに6行目。
しかし、この荒っぽい運転は、どこかに記憶している。
そう遠くはない過去・・・

そうだ! 『フォーガットン』だ!

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日本 vs ドイツを見た。
柳沢と福西に惚れた。
しかし、あいかわらずの危なっかしい球捌きで、見ているこちらを安心させてくれないサッカーだ。
何をしたいのか、まるで伝わってこない。
そんな中、わが意を得たりというレスを2chで見つけた。
曰く、

マジで変なサッカーだよな。
フィジカルで勝負するワケでもなく、高さでもなく、
特別速いわけでも技術があるワケでもなく、
かといって、戦術で攻めてるのかと見てみると、それはと
ても胡散臭い匂いのする戦術で、時たまその戦術が
ピッタリはまったと思えば、やっぱり崩壊して、修正する
のかなと思ったらそうでもない。

FWといえば、ゴールを決めるのは二の次とも言える構え
で挑み、中盤が決めるのかなと期待すると裏切られ、一体
誰がどう得点を入れるのかも見えてこない。FKが凄いの
かと言えばそうでもなく、セットプレーにオプションを多
数持っている匂いもなく。ただ、漠然と、ただ漠然と必死
にボールを追いまわしてるウチに、なんとなく点取って、
なんとなく勝てたりする。

ひとつ言えるのは、何故か相手が同じレベルに落ちてきた
り上がってきたりするということ。
不思議サカーの真髄ここにアリ。

といったもの。
まあ、そうは言っても今回はセットプレーではなく、流れの中から得点が生まれただけ良かったのかもしれない。
一番驚いたのは日本なんじゃないの?
まあ、何をしたいのか判らないサッカーは、それだけ先が読めないということで、それはそれで有効、ということなのかもしれない。
相手が何をしてこようが無問題という屈強なチームだとそれは通じないけど、運よく相手に恐怖を与えることができたなら、それは非常に有効だと思う。
先が読めないところに恐怖が加わると、足し算から掛け算に飛び火するもんね。
疑心暗鬼と保守化の加速が自滅をもたらすこともある。

そんなことを言ったところで今回はただ単にドイツのディフェンダーがザルだった、という結論で終わりそうだけど。
http://www.kami-douga.com/movie/dare.htm

http://www.youtube.com/watch?v=f1L4mL5cBPQ&search=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E6%88%A6