2005-08-02 王 『着信アリ2』→『鉄人28号』→『HINOKIO』と、公開されるごとに数字を落としている上半期、コールタールのような湿気もあいまって気分はすこぶる滅入りがち。擬音でいうと「ぬるぬる」とか「ぬめぬめ」とか、そんな感じ。 そんな泥田坊のような陰鬱さを吹き飛ばしてくれるのが、もっかのところ朝青龍。豪快な勝負、突き上げる拳、ふてぶてしい笑顔。揺ぎ無い牽引力と、清々しさに勇気付けられる。なにより、一切のネガティブを寄せ付けない。彼こそは王の中の王。殿ではない。王なのだ。