にわか戦国ファン


『決戦3』は、織田信長を機軸に一大戦国絵巻を展開していました。
でも、その出生から本能寺までだけでも、そうそうたるメンツと出会うことができます。

豊臣秀吉徳川家康明智光秀武田信玄上杉謙信毛利輝元などビッグネームを筆頭に、漫画『花の慶次』でおなじみの前田利家直江兼続などなど。
「愛」の文字をかたどった直江兼続の兜も、ちゃあんと再現されてました。

知名度のある武将は、なにかとファンも多いので、脚色には細心の注意が払われていることは伺えますが、そんななかでも出色だったキャラは、

GAMEのムービーなので、ものの数分というシロモノなんだけど、その短い呎の中であますことなく魅力を伝えていると思います。
おそらくコーエーは、この挿入されるムービーにこそ、並々ならぬ情熱を注いだのではないでしょうか。
もう、完全にオヤジ萌え〜ですよ。

かつては、スクウェアの提供する、GAMEそっちのけのムービー作品に辟易していたものですが、この『決戦3』にはやられてしまいました。
いや、自分はGAMEそのものも楽しめたんですよ。うん。


しかしまあ、この頃はなんとも獰猛なる、激動の時代だったんですね。
まさに弱肉強食。
正室、側室をフル動員して、時には養子もアリの方向で大量に子供を作り、それらを政略に使って地盤を固める一方で、害をなすとなれば斬首も辞さない。
もう、駒ですよ、コマ。
まあ、あの時代の人からすれば「コマとして使わないでどうするよ」ってなもんでしょう。
そうとうにタフな時代です。ハードボイルドここに極まるですね。
卒業試験が幼馴染との殺し合いだった『あずみ』の強烈な設定も、必然だったと今では思えます。
しかしながら、下克上が横領跋扈する中にあって、義と心中する狭義もあった。

この荒ぶる武者たちと、自衛隊が合戦をするという『戦国自衛隊』が、いかにロマン溢れる設定かというのが、よおっっっく判りました。